微生物の個性を測る高速分子イメージング法を開発東京大学 研究グループ
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東京大学の研究グループは,内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の研究開発プログラムの一環として,生きた細胞の内部に存在する生体分子を光学的に検出する,高速誘導ラマン散乱(SRS)顕微鏡を開発したと発表した。さらに,この顕微鏡を用いて,無染色で,生きた微細藻類ミドリムシの個々の細胞に含まれる脂質や多糖類のイメージングに成功した。
今後,膨大な数の細胞集団に含まれるひとつひとつの細胞の個性を調べ,希少な細胞を生きたまま高速に探索することにより,微生物による高効率バイオ燃料やバイオ医薬品などの研究を加速することが期待される。