高記録容量光ディスクを目指した高速光記録材料を開発産業技術総合研究所,ダイキン工業(株) 研究グループ
この技術では,多段階多光子吸収とホログラム技術を用いて,時間幅8ナノ秒のレーザーパルスを1回照射するだけで記録ピットを形成でき,従来の光ディスクの問 題であった記録速度を大幅に向上できる。この記録材料では,1枚のディスクで最大10テラバイトの記録容量が可能になると見込まれ,長期保存記録に用いることで, ハードディスクや磁気テープなどの現行記録媒体で必要な空調や定期的なデータの移行が不要になり,約4割の消費電力削減と二酸化炭素排出量低減が期待される。