Intelligent Image-Activated Cell Sorterを開発内閣府革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)「セレンディピティの計画的創出」研究グループ
本技術を用いることにより,微生物や血液細胞をその形状や内部構造を指標として分取する原理実証を行い,本技術の有用性や汎用性が確認された。この快挙は,超高速蛍光イメージング技術,10ギガビットイーサーネットによる高速データ処理システム,マイクロ流体技術を活用した高速分取技術や細胞制御技術など,複数分野にまたがる異分野融合での大規模な共同研究によって達成された。
さらに,本技術は,免疫学,病理学,微生物学,分子生物学,遺伝学,再生医学,移植など多岐にわたる分野で基盤技術として不可欠である高速細胞分取技術「Fluorescence-Activated Cell Sorter」( 開発者のHerzeberg氏は本貢献により2006年に京都賞を受賞)に顕微イメージング活性化(Image-Activated)と深層学習(Intelligent)を融合する飛躍的な発展であることがわかった。
本技術の原理実証として,微生物や血液を用いて細胞の内部分子構造や形態などのさまざまな空間的情報に基づいた高速細胞分取を実現したことから,今後は生命科学(分子生物学,微生物学,医学,薬学など)における科学的発見およびバイオ産業や医療の発展への寄与が期待される。