木星嵐の3次元構造を初観測東北大学 UPDATE:2019.09.25 (6年前) | 記事カテゴリー:ニュース 東北大学は,国際共同チームで2017年1月に国立天文台すばる望遠鏡(ハワイ・マウナケア山頂)による木星の赤外線観測を実施し,世界的な木星観測キャンペーンの一翼を担った。この観測で,木星大気を吹き荒れるストームの3次元構造を分解し,地球の赤道域でも見られ,台風の機構としても知られる「湿潤対流」で説明できることを発表した。 この観測は,アルマ望遠鏡,NASAハッブル宇宙望遠鏡,米ジェミニ北望遠鏡8-m,WMケック望遠鏡10-m,欧VLT 8 -mという,世界最大級の6つの望遠鏡群で行われた。電波~可視光にまたがる多波長観測は,嵐を高度方向に分解してその3次元構造の解明を可能とする。惑星探査機では困難であるが,他惑星の大気現象を地球と比較するには必須の手法であり,この効果を示す例となった。
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