HDR力覚センサーを搭載した組み立てロボットを開発新エネルギー・産業技術総合開発機構,埼玉大学
近年,力覚センサーを搭載することで力加減を調整しながら高度な組み立てを実現するロボットが増えている。しかし,力覚センサーの検出範囲(ダイナミックレンジ)が狭いために微小な力を計測できず,細やかな力加減ができないことが大きな課題となっていた。今回,従来比10倍となる10 g重から20kg 重までの力のダイナミックレンジを持つセンサーと,微小な力感覚を認識する人工知能(AI)技術を新たに開発し,それらを搭載したことで,ロボットが微小な力を調整しながら繊細な組み立て作業を行えるようになった。
これにより,傷つきやすい樹脂素材などの対象物でも力を抑えて組み立てられるほか,組み立て動作の完了を知らせるクリック動作も検知でき,ロボットによる組み立て作業の高度化が期待される。