セルロースナノファイバーとアルミのハイブリッド化に成功富山大学
セルロースナノファイバーは木材等から取り出した繊維である。いわば紙なので大変燃えやすいが,サブミクロン単位でこれらの繊維をアルミニウムとハイブリッド化することにより,強度は純アルミニウムの約2倍,比重は30%の減少となった。また,最近では加熱した状態での押出成形にも成功した。
今後は自動車軽量化などの材料として期待される。また,ハイブリッド化したこの素材は廃棄時にはアルミ素材として回収するが,通常の溶解工程でセルロースナノファイバーは燃えてしまうことから,リサイクル性の良いアルミ素材としての普及が期待される。