曲げた機能性フィルムの表面ひずみ計測法を開発東京工業大学,東京大学
UPDATE: | 記事カテゴリー:ニュース
東京工業大学,東京大学の研究グループは,機能性フィルムの簡便な表面ひずみ計測法を開発したと発表した。光を回折するグレーティングをフィルム表面に貼り付けることにより,フィルムの曲げによる表面ひずみを簡単に定量計測することに成功した。計測法を活用して,設計したフレキシブルフィルムは従来のフィルムよりも60%以上も表面ひずみが小さい。このフィルムによって,曲げても壊れないハードコートフィルムやフレキシブルトランジスターを実現した。
画面が曲がる有機ELスマートフォンなどのフレキシブル電子デバイスは,フィルム上に電子部品やセンサーを積み重ねることで開発される。しかし,デバイス破壊の原因となる表面ひずみを簡便に計測する方法はなかった。今後,曲げることができる折りたたみスマートフォンの開発に弾みがつくと期待される。