量子もつれ光を用いた,新たな赤外分光法を実証京都大学

 京都大学の研究グループは,量子もつれ光の干渉を用い,可視光のみの検出で赤外分光を実現する「フーリエ変換型赤外量子分光法」を提案・実証した。
 電子や光子などの量子は,通常の物体とは異なった振るまいをする。その量子の個々の振るまいや相関(量子もつれ)を制御することで,飛躍的な計算能力を実現する量子コンピューターや,盗聴不可能な暗号を実現する量子暗号,さらに,従来の計測技術の限界を超える量子センシングなど,「量子技術」の研究が精力的に進められている。
 本研究成果で提案・実証した方法を用いることで,スマートフォンなどで用いられているシリコン光検出器によって,赤外吸収スペクトルや,屈折率スペクトルが取得できるようになる。分析装置の飛躍的な小型化や高感度化が可能となり,量子センシングの社会実装のさきがけとなることが期待される。

ニュース 新着もっと見る

書籍案内購入はこちら

干渉計を辿る

著者
市原 裕
価格
3,000円(税抜)

第11・光の鉛筆

著者
鶴田匡夫(ニコン)
価格
5,500円(税抜)

コンピュータビジョン 最先端ガイド6

著者
藤代一成,高橋成雄,竹島由里子,金谷健一,日野英逸,村田 昇,岡谷貴之,斎藤真樹
価格
1,905円(税抜)

Excelでできる光学設計

著者
中島 洋
価格
3,909円円(税抜)

シミュレーションで見る光学現象 第2版

著者
Masud Mansuripur
訳:辻内 順平
価格
6,000円(税抜)

レンズ光学入門

著者
渋谷 眞人
価格
4,000円(税抜)