有機マイクロ球体から発生する円偏光発光の角度依存性を実証筑波大学,科学技術振興機構

 円偏光発光(Circularly Polarized Luminescence,CPL)は,偏光面が右または左回りに回転しながら伝搬するキラル(鏡像異性)な光が生じる現象で,立体視デバイスや量子コンピューターへの応用が期待されている。分子や分子集合体から発生するCPLには角度依存性があることが長らく予測されてきたが,実証はされていなかった。
 今回,筑波大学,科学技術振興機構の研究グループは,キラルな側鎖を持つπ共役ポリマーの自己組織化により,巨大な非対称強度でCPLを示す有機マイクロ球体を作製することに成功したと発表した。

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