光で狙った細胞を死滅させる新技術の開発~副作用のない光がん治療法に向けて~岡山大学,科学技術振興機構
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岡山大学,科学技術振興機構の研究グループは,細胞をアルカリ化する光感受性たんぱく質を用いることで,光で狙った細胞を選択的に死滅させる新技術の開発に成功したと発表した。
細胞を死滅させる技術は,がんの治療に利用されている。これまで,細胞を死滅させる方法としては,主に薬(薬剤)が用いられてきた。しかし,多くの薬は,目的のがん細胞だけでなく周囲の正常な細胞にも作用してしまい,投与によって毒性(副作用)を引き起こしてしまうという課題があった。本研究で開発した「光細胞死滅法」をヒトのがんへと適用することで,周囲の正常な細胞には毒性を与えず,狙ったがん細胞のみを死滅させることが可能な「副作用のない光がん治療法」の開発につながると期待される。