SACLAが捉えた光駆動型イオンポンプロドプシンの構造変化理化学研究所,東北大学,兵庫県立大学,京都大学,高輝度光科学研究センター,東京大学
今回,同グループは「SACLA」を用いた「時分割結晶構造解析」により,光照射に伴うNM-R3の構造変化を詳細に捉えることに成功した。この結果からNM-R3が塩化物イオンを輸送するメカニズムと輸送経路を明らかにするとともに,イオンの逆流や過流入を防ぐ巧妙な仕掛けがあることを見い出した。 本研究成果は,光駆動型イオンポンプロドプシンのイオン輸送の仕組みを理解するうえで重要な知見であり,光を使って神経細胞機能などを操作する光遺伝学(オプトジェネティクス)のさらなる改良への応用が期待される。