広帯域トポロジカル光導波路を実現する手法を発見東京大学,慶應義塾大学,電磁材料研究所
東京大学,慶應義塾大学,電磁材料研究所の研究グループは,誘電率がゼロに近い値を示すENZと呼ばれる特性をもつ磁気光学材料(磁気光学効果を示す材料)を含むフォトニック結晶の構造に注目し,数値解析を行った。その結果,ENZ特性をもつ磁気光学材料を用いることにより,過去の報告の1000倍以上の広い波長帯域で動作可能な広帯域トポロジカル導波路の実現が可能であることを明らかにした。
この成果は,従来技術では実現が困難であった一方向性導波路など,トポロジーを活用した光集積デバイスの可能性を拓くものであり,集積光回路技術に基づくさまざまな応用において,その高効率化,高機能化に貢献することが期待される。