表面プラズモン共鳴による超高強度電磁場の実現大阪大学,摂南大学,タタ基礎研究所(インド),上海交通大学(中国),極限光基盤核物理学研究所(ルーマニア)
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大阪大学の研究グループは,摂南大学,タタ基礎研究所(インド),上海交通大学(中国),極限光基盤核物理学研究所(ルーマニア)との共同研究で,強いレーザー光を回折格子に照射させ,表面プラズモン共鳴条件という特定の条件でのみ,生成される高エネルギー電子が大幅に増大することを明らかにした。これまでは強い強度のレーザー光では,回折格子のような微細構造は共鳴が起こる前に破壊されると考えられていた。
今回,同グループは,使用する高強度レーザーの波長に適した共鳴条件を満たす回折格子を作製し,共鳴条件と非共鳴条件での結果を詳細に比べることで表面プラズモン共鳴現象が高強度光でも起こることを示した。これにより,高輝度量子線の効率的な生成や,量子的な真空の理解に必要となる超高強度場の実現が期待される。