「はやぶさ2#」の旅路から,惑星間塵の分布の検出に成功東京都市大学,関西学院大学,九州工業大学,JAXA
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東京都市大学,JAXAなどの研究チームは,小惑星探査機「はやぶさ2」が2020年12月6日の地球帰還後,別の小惑星へ向かう拡張ミッションの航行中に黄道光観測を実施,内惑星領域における惑星間塵分布の計測に成功した。
太陽系内を浮遊する小さな塵(ダスト)である惑星間塵がどこで形成され,太陽系内をどのように移動しながら分布しているのかを探ることは,太陽系の進化史を探る上で重要である。惑星間空間を航行する「はやぶさ2」探査機の光学カメラで黄道光(惑星間塵が太陽光を散乱し,黄道に沿った領域が光る現象)を長期間観測し,地球近傍からの黄道光観測では得られない惑星間塵の分布情報の取得に成功した。