かかった圧力により色が変化し,元の色に戻せる紙を開発名古屋大学,東京都立産業技術研究センター
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名大などのグループは、押圧により色が変化するメカノクロミック材料とセルロースナノファイバー(CNF)を用い、機械的な圧力に応じて黄色から緑色へ色が変わる紙を開発した。この、色が変化する紙は 25~300 MPa の範囲の機械的圧力に対し線形応答を示した。また、緑色に変化した紙にアルコールを噴霧すると、元の黄色に戻った。走査型電子顕微鏡などの表面研究により、色変化の可逆性はCNFの直径に依存することが分かった。さらに、機械的圧力の分布を可視化したところ,押した圧力の数値により色が変化していた。この紙は、繰り返し圧力分布を可視化できる圧力測定紙に使用可能なことを示した。
圧力測定用フィルムは既に市販されているが、今回,メカノクロミック材料によって何度も使用できるようになった点が新しく、今後,電子・機械産業での用途開発が期待される。