ペロブスカイト太陽電池で60℃稼働,効率20%以上,1000時間連続発電を実現物質・材料研究機構
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NIMS (物質・材料研究機構)は、太陽光に対し20%以上の光電変換効率 (発電効率) を維持しつつ、60℃の高温雰囲気下で1000時間以上の連続発電に耐えるペロブスカイト太陽電池 (1cm角) を開発した。屋外で長期間用いる太陽電池には表面温度が50℃(夏場で85℃)以上となり,高温環境下の耐久性が求められる。
今回,ペロブスカイト結晶構造のAサイトという場所に有機アミン類を導入することで,3次元 (3D) ペロブスカイトより水や酸素に強い二次元 (2D) ペロブスカイト結晶粒を形成させることに成功。これにより,ペロブスカイト/C60界面にある、発電効率を低減させる欠陥を取り除き,耐久性と発電効率を向上した。