金属3Dプリントプロセス中の2次元画像で3次元多孔質構造を予測 ―18倍の時短に!―東京大学,SOLIZE
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東京大学などのグループは、多孔質構造の3Dプリンティング試作中のサンプルの天面を1回撮像し画像処理することで、内部の構造を予測する方法を開発した。3次元構造をX線CTで解析、空隙率と平均孔径を算出した結果に合うような、天面撮像方法と画像処理を行うことで内部構造を予測できる。この方法で、試作サンプルを取りはずすことなく、1回の撮像で内部の構造を予測できる。25個同時に試作した場合、X線CT撮像と比べ、18分の1の測定時間で予測でき、3次元画像を2次元画像から予測する予測確率に相当する決定係数は0.88と高い値を達成した。
本研究の対象はステンレス材の多孔質構造、航空宇宙分野の次世代の熱交換器を対象としたもので、その製造パラメータの最適化のための開発期間短縮が期待される。
熱交換機能以外に、高強度構造、高耐食性構造にも適用でき、医療分野、モビリティ分野にも貢献が見込まれる。
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