ニュートリノの反応率を、加速器史上最高エネルギーにて測定千葉大学,九州大学,高エネルギー加速器研究機構,名古屋大学
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千葉大学などのグループは、FASER国際共同実験で、欧州原子核研究機構(CERN)が所有する世界最高エネルギーの加速器、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を用いて、テラ電子ボルト(1TeV)の電子ニュートリノとミューニュートリノの反応断面積(物質との相互作用の強さ)を測ることに世界で初めて成功した。
FASER実験で今後、タウニュートリノを含むニュートリノ3世代の性質の測定の精度を上げ、素粒子標準模型の検証を行うことにより、高エネルギーでの未知の物理の有無が明らかになると期待される。