光を細かく分光したオーロラの二次元画像の取得に成功核融合科学研究所,京都大学

     核融合科学研究所「オーロラ観測プロジェクト」は、分光計測システムを用いたプラズマ観測の技術でオーロラの詳細な色を調べる「オーロラ観測用ハイパースペクトルカメラ*」(HySCAI; Hyperspectral Camera for Auroral Imaging)を令和5年5月スウェーデンに設置し、同年9月に観測開始した。この度、核融合科学研究所などのグループはハイパースペクトルカメラの初観測に成功し、論文を発表した。また、HySCAIの観測画像である、オーロラの観測期間(9月~4月)に得られた全てのオーロラの詳細なスペクトル(色)の空間分布を核融合研のホームページで公開した。降り注ぐ電子により異なる彩りをもつオーロラの観測を通して、それを生み出す電子のエネルギー(速度)を推定でき、オーロラの生成機構の解明に重要なデータを与えることが期待される。

    *光を数百の細かさで分割できる分光できるカメラ。通常のカメラは赤、緑、青の3分割。

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