冬の凍結と光は植物を強くする岩手大学

     盛岡のような寒冷地では、12月から最低気温が0℃を下回り、植物が凍結する。岩手大学のグループは、越冬性植物が厳冬期に凍結を経験することで、寒さに強くなる現象を初めて発見した。また、凍結に加えて光を感知することで、さらに寒さに強くなることも明らかにした。寒冷地の越冬性植物では、秋からの気温の低下を感知して冬支度をする、低温馴化という現象が既によく知られていた。本成果により、秋での低温馴化に加えて、本格的な寒さが到来する前の冬の初めに、植物は軽い凍結と光を感知することで、更に寒さに強くなり、厳冬を乗り切る、新たな寒さ対策を行っていることを発見した。
     本研究は、寒冷地における植物の生存戦略の解明に向けた分子基盤の理解に留まらず、寒冷地での農業生産における低温・凍結による損害の解決につながることが期待される。

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