3本のレーザー光でマイクロカプセル1粒を捕まえて・壊して・観る分析手法を開発神奈川大学,大阪公立大学
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神奈川大学などのグループは、3本のレーザー光を用いて光分解性マイクロカプセルからの分子放出を単粒子
ごとに分析する手法を開発した。製造工程で生じる物性や機能のバラつきを一粒ずつ分析すること
で、より高性能な医薬品マイクロカプセルの開発にも役立つ可能性がある。
1本目のレーザー光は光ピンセットと呼ばれる粒を捕まえる役割、2本目は壊す役割を担う。今回、金ナノ粒子と薬剤モデルとして蛍光分子を内包し作成したリポソームにパルスレーザー光を照射すると、金ナノ粒子が過熱されリポソームが分解。3 本目のレーザー光は観る役割で、壊れるリポソームの蛍光スペクトルを連続で取得、経時変化から分子放出速度を決定した。この手法によりリポソームの大きさに対する放出速度の依存性を単粒子レベルで分析することができた。