可視光(緑)×非可視光(紫外)レーザーを適用する革新的海底可視化技術を実証海洋研究開発機構(JAMSTEC)三菱電機ディフェンス&スペーステクノロジーズ,浜松ホトニクス
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海洋研究開発機構(JAMSTEC)などのグループは、可視光(緑:532nm)レーザーおよび非可視光(紫外:355nm)レーザーをそれぞれ適用する高性能海中レーザースキャナーの深海用実証機2機(Greenレーザー実証機|UVレーザー実証機)を開発した。各実証機を海中探査機に搭載した深海試験において、従来技術を大きく上回る革新的な性能が実証された。
Greenレーザー実証機では、深海域の海底に対するレーザー測距レンジとして60m以上(海底反射を含むレーザー往復伝搬距離:120m以上)を記録した。これは当該技術における計測レンジとして世界最高水準である。また、Greenレーザー実証機およびUVレーザー実証機において、8,000画素以上の水平解像度を有する超高精細な深海域の海底に対するレーザースキャン画像の生成に成功した。既存の海底可視化技術を含め、世界最高水準の解像度を意味する。併せて、両実証機を適用した深海域の海底に対して同時計測を実施し、可視光(緑)/非可視光(紫外)の異なる波長レーザーの海底反射特性を可視化したレーザースキャン画像を生成した。
深海域の海底に対する紫外レーザー反射を適用した可視化実証は世界的にも例がなく、可視光レーザーによる計測結果との比較により興味深い差異も確認された。成果はいずれも、海底可視化技術におけるレーザー利用において、実現が困難とされてきた革新的な性能を実証し、光学海底探査に新たな展開をもたらすことが期待される。