OplusEについて
毎号特集形式による編集方針を基本とし,第一線で活躍中のスペシャリストによる解説記事を中心に構成しています。
さらに,連載記事,コラム等充実した誌面構成が最大の魅力です。
連載
画像センシング技術を様々な方向から取り上げ,基礎的な視点から,事例も含め,情報科学や情報技術など広いテーマを取り上げます。学生や若手研究者が,画像処理や画像センシング技術への興味を深めるきっかけとなり,その後の指針となるようにご執筆いただき,エールも送っていただきます。
『撮像新時代CMOSデジタルイメージング』名雲 文男
撮像技術が新時代を迎えています。第一の革命はCCDイメージセンサーの出現で起きました。第二の革命は「CMOS撮像技術の機能進化」で始まります。「CMOSイメージセンサーの機能進化」と「CMOSイメージセンサーとCMOS製コンピュータチップの融合」をキーワードに,これらがスマホを高度に進化させ,自動運転車やアイボロボットなど,視覚認知機能を付与した機械を自律化します。連載では,この第二の革命を主たるテーマとして,劇的に進行する撮像技術の最新動向を紹介します。
『光学ゼミナール』黒田 和男
光学の基礎を一通り取り上げ,1回ごとに完結する形で,分かりやすく簡潔にまとめています。各回とも,前半に「要点」,後半に「詳解」とに分けて,大学学部レベル程度を想定に光学の基礎理論が学べます。
『レンズ光学の泉』渋谷 眞人
好評書籍『レンズ光学入門』の続編です。著者はニコンから東京工芸大学に移ってからもレンズの研究をしてきました。レンズ光学は本当におもしろいです。大学を退職後も企業の開発を手伝っていますが,教科書には書かれていない疑問が次々に出てきます。教科書に単に触れていないだけの問題もありますが,光学系が様々に進歩する中で,基本原理の記述が十分ではない,あるいはその原理の,実際の光学系での働き(意味)が説明されていないことがあります。さらには第1次近似の理論であって,現実に開発していくべき光学系に適用できるようには正しく書かれていないことがあるように思います。そのような痒いところにも手が届くことを意識して展開しています。
『波動光学の風景』本宮 佳典
「仕事で光学が必要であるが,光学を学んだことがない」という読者のために企画されたチュートリアル。仕事で使える光学を学ぶ教科書として最適です。
『干渉計を辿る』市原 裕
著者がニコンに勤めていたときに開発した干渉計に関して,自分の経験を中心に執筆しています。いろいろな種類の干渉計に必要なノウハウを,高度な内容でありながら,できるだけ詳しく,分かりやすく解説しています。
『oe玉手箱のけむり』伊賀 健一
第67章で完結した長期連載『光エレクトロニクスの玉手箱』の著者のひとりでもある伊賀健一氏の次なる連載は,毎回1ページほどの読みやすいコラムとして続いています。光を使った技術が私たちの生活にどのように活かされているのか,などについて興味深く紹介しています。タイトルは,筆者が学生のころから始まった團伊玖磨さんの随筆『パイプのけむり』の愛読者だったところから名付けられています。
『光エレクトロニクスの玉手箱』伊賀 健一,波多腰 玄一
「光エレクトロニクスの玉手箱」の玉手箱は2013年3月号からスタートした新連載です。光エレクトロニクス分野は,産業,教育,自然,生命,社会などへの貢献が期待されています。東京工業大学の前学長・伊賀健一先生と,東芝で光デバイス・光半導体デバイスの研究開発に従事されている波多腰玄一氏に,光エレクトロニクスの原理と魅力について解説いただきます。また,光と電子の振る舞いを探求する傍ら,関連事項のエピソードなどを記したコラムも掲載します。
『霜田光一に聞く電波と光の最前線開拓』ヒアリンググループ
1920(大正9)年に誕生し,2018年に数えで白寿を迎えた霜田光一博士は,メーザーの基本物理の理論を構築した後,メーザーやレーザーの量子雑音,レーザー周波数安定化,分子分光への展開,レーザー応用の加速器提案など,根幹的成果を達成しています。しかし,その成果は論文には記されてきましたが,彼の独創的研究が生まれた経緯や独自の研究姿勢が如何にして生まれたかについては,十分には記されていません。そこで有志がインタビューを企画し,連載としてまとめました。
『研究室探訪』
大学の研究室の指導員,研究テーマなどを中心に紹介し,研究室の特色や今後の目標を紹介します。研究室の研究内容を広く知ってもらい,研究分野を模索する学生,研究投資パートナーを探す企業などへアピールします。
『国立天文台最前線 先端研究を支える人たち』荒舩 良孝
国立天文台は,現在,本部の三鷹キャンパスを中心に,国内外に観測や研究の拠点を10か所以上もち,最先端の研究プロジェクトを手掛ける世界有数の研究機関として,日本はもちろん,世界の天文学や宇宙科学の発展に貢献しています。連載では,国立天文台の実施する10以上のプロジェクトについて詳しくリポートしていきます。
『ホビーハウス』鏡 惟史
映像技術史研究家の著者が,光や画像に関する身近な製品や現象を,光学的,あるいは歴史的に解説しています。日常生活で見るふとした光景も,ホビーハウスで納得!?
『コンピュータイメージフロンティア VFX 映画時評』Dr.SPIDER
最新の映画をVFX技術の視点から解説します。カラーページで映画の1シーンを紹介するほか,短評やサントラ盤の紹介など,もりだくさんです。読むと映画が観たくなる,映画館に行く前に読んでおけば,映画の面白さ倍増は間違いなしです。
『ホログラフィーアートは世界をめぐる』石井 勢津子
日本のみならず,世界においてもホログラフィアートの第一人者とされる著者が,アートの裏側にある制作秘話をカラーページで作品を紹介しながら,エッセイとしてまとめています。学問や産業だけではない光の魅力を伝え,若手研究者・学生に光への興味を深めてもらう一助としています。
『私の発言』
1979年に創刊した「OplusE」では、その年の12月号から「私の発言」と題したインタビュー記事を掲載しています。光学、エレクトロニクス、画像光学、レーザー技術の分野で活躍されている方々に、光の分野に携われたヒストリーを語っていただいております。学生時代や恩師の思い出、仕事での苦労話などの中には、その方ならではの“光技術”に対する魅力が溢れています。
『光の鉛筆』鶴田 匡夫
OplusE創刊当初から人気の連載記事。OplusE2018年1月号まで続いた長編。光学設計のヒントあり,歴史物語あり,文献案内ありと盛りだくさんの内容です。なお,著者の鶴田匡夫氏(元ニコン)は,本連載により第4回応用物理学会業績賞(教育業績)を受賞されました。