著者
本記事は,光学を学んだことのない読者にも理解しやすいチュートリアルを連載したいという,編集部からの執筆の打診を受けて,執筆を始めたものです。想定読者としては,マクスウェル方程式を習ったことはあるがよく理解できていない学生さん,光学以外を専攻したが仕事の都合で光学に関わるようになった若手技術者,担当商品の原理を知りたいと思っている光学関連製品の営業担当者などを考えています。私自身,会社に入ってから業務のために光学を勉強致しましたが,その経験を活かし,光学に関心のある方に幅広く読んでいただける,理解しやすい内容にしたいと考えております。お気づきの点などありましたら,ご指摘いただければ幸いに存じます。
経歴
- 1956年
- 神奈川県藤沢市生まれ
- 1975年
- 神奈川県立湘南高等学校卒業
- 1979年
- 東京大学理学部物理学科卒業
- 1984年
- 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了 理学博士
同年,株式会社東芝入社 光応用機器の研究開発に従事 - 2012年
- 東芝リサーチ・コンサルティング株式会社 シニアフェロー
- 2018年
- 株式会社東芝 研究開発センター(2021.10退職)
法政大学理工学部(兼任講師) (2018. 4~)
担当業務
- 光応用製品の研究開発に従事
光ディスク,DVD物理仕様策定,液晶プロジェクター,照明用機器,郵便物自動処理装置,半導体光アニール装置,マスク欠陥検査装置,LED応用等
受賞歴
- 平成7年度光学論文賞
- 「光ディスク再生信号の雑音の理論検討」
- 第3回(2000年)光設計優秀賞(日本光学会光設計研究グループ)
- 「ビーム形状変換光学系」
- 平成13年度関東地方発明表彰関東経済産業局長賞
- 「光ディスク高密度化技術」
- 平成16年度全国発明表彰日本経済団体連合会会長発明賞
- 「光ディスク高密度化技術」
- 平成20年度関東地方発明表彰神奈川県知事賞
- 「量産DVDに対応した光学的情報再生技術」
- 応用物理学会フェロー表彰 第3回(2009年度)
- 「光ディスク高記録密度化の研究と実用化技術の開発」
- 第20回(2019年度)応用物理学会業績賞(教育業績)
- 「著作「波動光学の風景」を通した若手研究者・技術者の育成への貢献」