総目次
導入編(OplusE 2005年8月号~2006年4月号までを収録した内容となります。)
波動の初歩的かつ基本的な性質や,空間の対称性との関係を見直しつつ,数式で波動を扱う準備として基本的な概念を紹介する。波動光学で必要となる電磁気学の要点をまとめ,電磁場のマクスウェル方程式を導く。
第1回 1. | 光とは |
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2. | 光の伝搬と屈折と反射 |
第2回 3. | 干渉縞 |
第3回 4. | 対称分岐 |
5. | 波動の表現 |
第4回 6. | 横波の反射 |
第5回 7. | 波動方程式 |
第6回 8. | 正弦波解 |
第7回 9. | 電磁場とベクトル解析(1) |
第8回 10. | 電磁場とベクトル解析(2) |
第9回 11. | マクスウェル方程式 |
媒質編(OplusE 2006年5月号~2006年11月号までを収録した内容となります。)
電磁場に対して分極や磁化が生じるという物質の応答を考慮して,物質中のマクスウェル方程式を求める。また,物質の微視的構造や荷電粒子の動きと誘電率との関係を,単純な古典力学的モデルで考察する。
第10回 12. | 真空中の電磁波 |
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第11回 13. | 線形時不変システムの応答 |
第12回 14. | 荷電粒子と光の相互作用 |
第13回 15. | 物質中のマクスウェル方程式 |
第14回 16. | 物質中の電磁波 |
第15回 17. | 誘電体 |
第16回 18. | 金属中の光 |
伝搬編(OplusE 2006年12月号~2007年10月号までを収録した内容となります。)
光のエネルギーと運動量を電磁場の初歩的関係式から導き,その作用を単純なモデルで計算し,光の伝搬に伴う電磁場の態様を理解する。また,幾何光学で光の伝搬を記述するための光線の概念を波動光学的に基礎づける。
第17回 19. | 光ビーム |
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第18回 20. | 波束と群速度 |
第19回 21. | 境界条件 |
第20回 22. | 光のエネルギーと運動量 |
第21回 23. | 光による力 |
第22回 24. | マクスウェルの応力テンソル |
第23回 25. | 導体で反射するs偏光による力 |
第24回 26. | 導体で反射するp偏光による力 |
第25回 27. | 媒質中の光と運動量 |
第26回 28. | 幾何光学 |
第27回 29. | アイコナール |
薄膜編(OplusE 2007年11月号~2008年7月号までを収録した内容となります。)
薄膜には表裏に平行な境界面があり,この境界面で部分反射した光が干渉する効果によって様々な興味深い挙動を示す。単層膜の基本的な性質を理解すると共に,表面プラズモンなどの現象も概観する。
多層編(OplusE 2008年8月号~2009年4月号までを収録した内容となります。)
光学多層膜で実現される種々の特性を見通しよく理解するため,基本的な解析手法や,アドミタンス軌跡を紹介する。また,反射膜,反射防止膜,波長フィルターなど代表的な光学多層膜の基本的な作用を紹介する。
第37回 39. | 光学多層膜 |
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第38回 40. | バンドギャップ |
第39回 41. | 特性行列による多層膜の計算 |
第40回 42. | 誘電体多層膜反射鏡 |
第41回 43. | 二層反射防止膜 |
第42回 44. | アドミタンス軌跡 |
第43回 45. | アドミタンス軌跡と光学特性 |
第44回 46. | 干渉フィルター |
第45回 47. | 多層膜特性の計算プログラム |
偏光編・干渉編(OplusE 2009年5月号~2010年3月号までを収録した内容となります。)
光の偏光状態とその表現方法,偏光制御素子の作用とその表現手法など,偏光理解の基本概念を紹介し,偏光を利用した測定装置であるエリプソメーターの原理を紹介する。また,干渉計の基本原理について紹介する。
第46回 48. | ジョーンズベクトル |
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第47回 49. | ジョーンズ行列 |
第48回 50. | 光ディスクの複屈折測定 |
第49回 51. | ストークスパラメーター |
第50回 52. | ミュラー行列 |
第51回 53. | ポアンカレ球 |
第52回 54. | 消光型エリプソメーター |
第53回 55. | 回転検光子型エリプソメーター |
第54回 56. | 回転補償子型エリプソメーター |
第55回 57. | エリプソパラメーターと膜構造 |
第56回 58. | 干渉計とコヒーレンス長 |
回折編(1)(OplusE 2010年4月号~2011年2月号までを収録した内容となります。)
スカラー波の回折について,平面波展開による定式化とグリーンの定理を用いた定式化を,初歩から丁寧に解説する。ワイルの球面波の表現を用いて,回折現象を見通しよく把握できることも紹介する。
第57回 59. | スカラー波の回折と平面波展開 |
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第58回 60. | 平面波展開に対する近似 |
第59回 61. | 球座標 |
第60回 62. | 球面波とワイルの表現 |
第61回 63. | 点像分布関数 |
第62回 64. | グリーンの定理 |
第63回 65. | キルヒホッフの積分定理 |
第64回 66. | キルヒホッフの回折理論 |
第65回 67. | 境界条件と回折積分 |
第66回 68. | フレネル回折 |
第67回 69. | フラウンホーファー回折 |
回折編(2)(OplusE 2011年3月号~2012年3月号までを収録した内容となります。)
円形開口による回折など,代表的な回折計算を想定して,必要となるフーリエ変換の諸公式やサンプリング定理,計算機アルゴリズムなどを初歩から説明し,幅広い回折現象に対する理解を深める。
第68回 70. | 座標の正規化 |
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第69回 71. | 円形開口の回折像 |
第70回 72. | 矩形開口の回折像 |
第71回 73. | フーリエ変換 |
第72回 74. | スリット列の回折像 |
第73回 75. | 光ディスクの信号再生 |
第74回 76. | コルニュの螺旋 |
第75回 77. | 焦点前後の場 |
第76回 78. | 高速フーリエ変換 |
第77回 79. | FFTによる回折計算 |
第78回 80. | サンプリング定理 |
第79回 81. | 平面波展開による回折計算 |
第80回 82. | 境界回折波 |
ホログラム編(OplusE 2012年4月号~2012年8月号までを収録した内容となります。)
薄いホログラムと厚いホログラムの原理や基本的な特徴について紹介する。また,厚いホログラムの動作や特性を解析するモデルとして,ボルン近似と,コゲルニークの結合波理論について,初歩から解説する。
第81回 83. | ホログラム |
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第82回 84. | 厚いホログラム |
第83回 85. | ボルン近似 |
第84回 86. | 結合波 |
第85回 87. | 透過型と反射型のホログラム |
散乱編(OplusE 2012年9月号~2013年1月号までを収録した内容となります。)
電磁場のポテンシャルや,ヘルツベクトルについて初歩から丁寧に説明し,これらを用いてレイリー散乱とトムソン散乱の散乱光強度分布,全断面積,散乱係数などの表式を導出する。
ミー散乱編(1)(OplusE 2013年2月号~2013年8月号までを収録した内容となります。)
一様球による平面波の散乱を定式化するために,球面調和関数や球ベッセル関数などの特殊関数と,平面波の展開公式等を必要な範囲で初歩からひとつずつ丁寧に導き,ミー散乱の表式を導く。
第91回 93. | 球座標でのマクスウェル方程式 |
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第92回 94. | デバイポテンシャル |
第93回 95. | ヘルツベクトルとの関係 |
第94回 96. | 球面調和関数 |
第95回 97. | 球ベッセル関数 |
第96回 98. | 平面波のデバイポテンシャル |
第97回 99. | ミー散乱 |
ミー散乱編(2)(OplusE 2013年9月号~2014年2月号までを収録した内容となります。)
ミー散乱の数値計算における実際的な手法として,漸化式を用いる基本的な方法を漸化式の導出も含めて初歩から説明する。また,プログラム例と計算例を紹介する。
第98回 100. | ルジャンドル陪関数の計算 |
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第99回 101. | 球ベッセル関数の計算 |
第100回 102. | ミー散乱の計算例 |
第101回 103. | ミー散乱の計算の収束性 |
第102回 104. | ミー散乱の断面 |
第103回 105. | 虹 |
光ビーム編(OplusE 2014年3月号~2014年12月号までを収録した内容となります。)
光ビームの半径と広がり角を同時に小さくできないという原理的な性質を初歩から解説し,保存量となるビーム品質指標を導く。また,近軸の波動方程式の解として高次横モード光ビームを導く。
第104回 106. | シュワルツの不等式 |
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第105回 107. | 光ビームの幅と角度の拡がり |
第106回 108. | ガウス型の振幅分布 |
第107回 109. | ガウス型の光ビーム |
第108回 110. | 光ビームの品質 |
第109回 111. | 近軸の波動方程式 |
第110回 112. | エルミート・ガウシアンビーム |
第111回 113. | ラゲール・ガウシアンビーム |
第112回 114. | 高次横モード光ビームの品質 |
第113回 115. | 光ビームの角運動量 |
結晶編(1)(OplusE 2015年10月号~2017年4月号までを収録した内容となります。)
結晶の周期構造や空間的な対称性など,結晶学の基本的な概念を解説する。また,異方性媒質のマクロな光学特性を説明する古典物理的なモデルや,テンソルによる表現の基礎を概観する。
第114回 116. | 周期的な構造 |
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第115回 117. | 結晶系 |
第116回 118. | ブラベー格子 |
第117回 119. | 結晶点群 |
第118回 120. | 結晶点群とラウエクラス |
第119回 121. | 誘電率テンソルと対称性 |
第120回 122. | 螺旋構造による分極と磁化 |
第121回 123. | 結晶の構造と誘電率テンソル |
第122回 124. | 誘電率テンソルと光学特性 |
第123回 125. | 行列の固有値と対角化 |
結晶編(2)(OplusE 2017年6月号~2018年9・10月号までを収録した内容となります。)
結晶中の平面波は,波面の向きと偏光モードに依存して,伝搬速度や光線の向きなどが定まる。これらを扱う際に有用な概念を解説すると共に,屈折や偏光プリズムの動作などを紹介する。
結晶編(3)(OplusE 2018年11・12月号~2020年5・6月号までを収録した内容となります。)
種々の偏光素子の作用を結晶光学的に詳細に解説する。また,旋光性の発生機構を,材料の局所的な特性から説明する。異方性材料の光学薄膜の数式的な扱いの基礎も紹介する。
第133回 135. | 偏光プリズム |
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第134回 136. | 偏光複像プリズム |
第135回 137. | 偏光子の透過率と消光比 |
第136回 138. | 白雲母の結晶構造 |
第137回 139. | 移相子の斜入射特性 |
第138回 140. | 水晶の結晶構造 |
第139回 141. | 水晶の旋光性 |
第140回 142. | 代表的な補償板 |
第141回 143. | 異方性媒質での部分反射 |
第142回 144. | 異方性媒質の薄膜 |